遅筆だけど安価お題で小説書く

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1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:41:01.108 ID:URdL9XlPa.net
お題「歩いている女性に膝カックンしたら結婚することになった」で書いてる人いるので建てた
今日の>>1は体調が悪いので調子見て書いたり書かなかったりするよ
安価お題欲しい人はお好きにどうぞ

37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:21:02.105 ID:URdL9XlPa.net

「どうしてもしなきゃいけないなら、戦争は嫌じゃない。だが、俺達にはロクでもない役割しか回ってこなかった。武文は、武文は偶然生きのこったんだ。集団自決って知ってるか?」
「……授業では習ったけど」
「武文な、あいつ上官を撃ち殺したんだ。洞窟の中で爆発する筈だった手榴弾が不発だったんだ。それで、様子を見に来た上官から拳銃を奪って撃ち殺したんだ。今大騒ぎになってる手榴弾は、多分その時の奴だ。何をどうやったのかは知らないが、アイツならやりそうな事だ」

 仙一は息を呑んだ。そしてようやく、一言が口から出た。

「あんた達は、沖縄に何をしに行ったんだ?」
「これに全部書いてあるが、読むか?」

 その問いに、仙一は答えられなかった。

「これはお前の母親に返す。だが、いつか読んでくれ」

 言って、爺さんは空を見上げた。清々しい青空に、好き勝手に縮れた雲が漂っている。

「これ以上の爆弾は、ねえよ。多分な。戻るぞ仙一」

 結局、遺書は仙一に返っていかなかった。避難所につくと爺さんは母親と少し話して、遺書を渡した。母親も動揺した様子で、仙一の顔色を伺うと大事そうに鞄にしまい込んだ。

 それから三日後、氷室家は自宅に帰ってきた。ヤバい物は手榴弾に限らなかったようで、父の武治は警察の説明を受けながら、書類に何かサインをし続けていた。

「はー、後片付けが大変だわ」

 家中に蔵の物が広げられて綺麗に並べられていた。失くしたと思っていた物もあって、仙一は時々片づける手が止まっては桜に怒られた。

「さっさと片づけないと、今日は寝る場所が無いわよ」

 それから、仙一が祖父の遺書を見るのは十年後の事になる。

銃や刀の家宝があれば、爆弾の家宝もある おわり

35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:19:22.551 ID:URdL9XlPa.net

 婦人会の様子を見ていた仙一は、母が茶を飲んでいる間に寝床を作りに行こうとした。西田の爺さんに礼を言おうとした時、爺さんは思わぬ一言を切り出した。

「なあ、仙一。お前は賢いから心配はしないが、俺にそれ読ませてくれねえか」
「え?まあ、いいですけど」

 警察が大したことは書いていないと判断したくらいだから、まあ西田の爺さんになら読ませても良いかと思って封筒を渡した。爺さんは受け取ると、感慨深げな表情で封筒を眺める。

「ちょっと来い、自販機は動いてるから奢ってやる」
「おお、流石の西田さん気前がいい」

 爺さんは仙一のゴマすりに苦笑いで返した。自動販売機で飲み物を買うと、爺さんはブラックコーヒーを飲みながら手紙を読んでいる。その表情は、あまり芳しい様子でもなかった。

「あいつ、……とんでもねえな」

 ある箇所で、爺さんの視線が釘付けになった。時々仙一を探るような視線を送りながら、最後まで読み通した。

「何が書いてあったんですか?」
「仙一、ちょっと歩こうぜ」

 そう言うと、返事を待たずに爺さんは歩き出す。武文の悪友である西田の爺さんは、今まで見た事のない暗い顔で歩き出した。晴れた空と対照的だった。

6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:50:39.171 ID:4c3gf0Uoa.net

ksk

30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:05:09.098 ID:hJ9YrtfY0.net

18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 20:07:20.757 ID:URdL9XlPa.net

24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 20:54:26.904 ID:3lDZe3px0.net

34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:18:57.064 ID:URdL9XlPa.net

 桜と仙一はパトカーに乗せられて、小学校で降ろされた。避難区域に家がある顔見知りのご近所さんが、ポツポツと集まりつつある。桜が体育館に入ると、爺さんと特に仲が良かった西田の爺さんが話しかけてきた。

「よー桜ちゃん。無事で何よりだ」
「この度は大変なご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「いいよいいよ。武文の奴、手榴弾を家に隠してたんだって?あいつなら面白半分で原爆隠してても不思議じゃないよ」

 母親の恐縮仕切りの姿に、仙一はなんとなく事の重大さを感じていた。西田の爺さんも腕を組んで、感慨深い顔で呟いた。

「しかし、手榴弾か……。あいつも殊勝な所があるぜ」
「爺さん、何か心当たりあるのか?」
「心当たりも何も、戦争で俺と武文は同じ部隊に配属されて沖縄に派遣されたんだ。そん時の事は、あいつなんか言って無かったか?」

 桜は顎に手を当てて考えたが、心当たりはなさそうだった。

「いえ、何も」
「そうか。遺書にもか?」
「お父さんは全員に遺書を書いたけれども、私は私宛の遺書しか読んでませんから。旦那の遺書は警察の所にありますし……」
「仙一の遺書には、何か書いていたか?」
「さあ、仙一はまだ読んでないわよね」
「うん」
「ふーむ、まあ一度読んでみろ。俺が先に読むわけにはいかんからな」

 そんな話をしていると、いつのまにか避難していた人が集まって来ていた。いずれも顔見知りで、非難めいた雰囲気はない。酒井のおばさんが桜に話しかけてきた。

「まー、桜ちゃん、あなた無事でよかったわ。死んだ人の事を言っちゃ悪いけど、武文さんは死んでも人騒がせね」
「この度は本当に」
「いいのいいのいいの!気にしなくていいの。桜ちゃんはなーんにも気にしなくていいの!そんな事より、寝る場所準備しなさいな。今日はここで寝るんだから」

 酒井のおばさんは婦人会の実質ナンバー1である。この人がそう言えば、黒でも白になるという暗黙の了解がある。他の人達も異口同音に同じ事を言い、桜はお茶に誘われて言われるがままについていった。

10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:00:14.903 ID:URdL9XlPa.net

ひまい
ウーロン茶でも沸かして飲むか

38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:32:23.899 ID:GGHCuzDC0.net

こんばんのじゃ

2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:41:44.733 ID:4c3gf0Uoa.net

おぉまだ続けてるのか

26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 21:17:17.319 ID:hJ9YrtfY0.net

うーんとりあえず場所移動しなきゃだなあ

4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:45:26.290 ID:4c3gf0Uoa.net

そうなのか読むの楽しみにしとくわ

27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 21:30:40.800 ID:Ttob9guzd.net

25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 21:16:14.378 ID:URdL9XlPa.net

思ったより時間かかるな……

19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 20:23:05.923 ID:3lDZe3px0.net

期待してる

8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:51:15.143 ID:4c3gf0Uoa.net

これで即落ち回避かな

12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:18:02.933 ID:URdL9XlPa.net

これ食ったらいけそうな気がする

40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:36:13.295 ID:3lDZe3px0.net

戦時は死ぬ物狂いって改めて感化されたわ

44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:59:17.244 ID:3lDZe3px0.net

主さん 乙

33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:17:57.030 ID:URdL9XlPa.net

銃や刀の家宝があれば、爆弾の家宝もある

 青水町。日本海から少し山の方に入った、人口一万人に満たない農村である。農業と工場と役所がもっぱらの就職先で、若い人間は進学や就職で町を出ていく。鎌倉時代の落ち武者伝説と小さな城址だけが観光資源で、例に漏れず少子高齢化の波に苦しんでいる。

 この何の変哲もない町で、警官と自衛隊合わせて百人を動員する大事件が起こった。きっかけは、平凡な高校生二年生である氷室仙一の祖父、武文が天寿を全うした所から始まる。遺品の中から、手榴弾が出てきたのだ。

「はー、仰々しい箱だから高い物が入っていると思ったら、なんで手榴弾なんか出てくるのよ」

 母親の桜が嘆く。氷室家の人間は警官に追い出され、古めかしい屋敷は一周するブルーシートに遮られて中が見えない。学校から帰ってきたばかりの仙一は一生懸命に背伸びをするが、当然見えない。

「爺さんの事だから記念に持っていたんじゃないか?」
「本当、あんたってお爺さんの孫ね。あんた達みたいなバカは日本中探してもどこにもいないわよ」

 桜は呆れ気味に実の父親と実の息子をバッサリ斬り捨てる。仙一が中学生の頃に真剣で武文とチャンバラごっこをして大目玉を食らい、家にあった刀剣と銃砲類を全て町に寄贈する事になった。
町は年に一度展覧会を開いているが、最近の日本刀ブームに便乗する為に常設の博物館を作る計画が持ち上がっているらしい。

「これ、今日中に終わるのか?」
「お爺さんには前科があるから、今度は徹底的に家宅捜索するんですって。私達は当分家には入れないわ」
「えぇ、ゲームもパソコンも中にあるんだけど」
「そんなワガママ言える立場じゃないわよあたし達は。300メートル以内立ち入り禁止で、近所の人も農作業できないのよ。ちょっとは遠慮しなさい」

 桜は真顔で仙一をたしなめる。冗談が一切通じない雰囲気に、仙一は黙るしかなかった。大人しくなった仙一に、桜が一通の封筒を差し出す。

「あんた宛てよ。警察の人が先に読んでるけど、すぐ返してくれたわ」
「ふーん。あの爺さんでも律儀に遺言書くんだな」
「何書いてるか知らないけど、変な事書いてないらしいから車の中で読みなさい」
「車?」
「捜索が終わるまで避難所で生活する事になるからね。三日ぐらいかかるって」
「うへぇ……」

 封筒の中身を覗くと、当然に現金というのは入っていない。ふと、変な気配を感じて顔を向けると、初老の警官が一人こちらを見ていた。仙一が気付くとすぐにブルーシートの中に入っていった。不思議に思いながらも、封筒をブレザーの内ポケットに突っ込んだ。

29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 21:57:43.460 ID:URdL9XlPa.net

41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:44:39.807 ID:ofLzaekK0.net

おお

16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:45:30.526 ID:3lDZe3px0.net

銃や刀の家宝があれば、爆弾の家宝もある

16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:45:30.526 ID:3lDZe3px0.net

銃や刀の家宝があれば、爆弾の家宝もある

17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:53:12.989 ID:URdL9XlPa.net

>>16
お題で思わず笑ってしまった
把握

31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:13:22.624 ID:xZ1iUKf90.net

おお

9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 18:52:04.223 ID:URdL9XlPa.net

>>8
ありがと

36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:19:53.537 ID:URdL9XlPa.net

 遺書を持ったまま、爺さんと俺は学校の門を通り過ぎた。遺書を手に持ったまま、当てもなく町を彷徨っている。ある程度歩くと、爺さんは口を開いた。

「戦争中、もう末期だがな。俺達は同じ部隊で同じ沖縄に派遣された。学校で、沖縄戦は教えてもらったか?」
「そりゃあ、ひどい戦いだったんでしょう」
「あれは戦いじゃねえ。あんなもん、戦いじゃなかった。無能な軍のパフォーマンスに付き合わされただけだ」

 爺さんの口調に感情がこもる。

「俺達は万歳、万歳と送り出されたんだ。あの頃は、みんなが無理をしていた。アメリカには絶対勝てないという確信があったんだ。青水は田舎だから空襲は無かった。だけれどもな」

 こちらを見ようともせず、爺さんは一人で喋り続ける。

「俺は、復員してから一時、町に帰りたくなかった。GHQの憲兵と喧嘩して射殺されかけて、精神病院にぶち込まれてる時に町長が迎えに来たんだ」

 仙一は何を聞かされているのか、理解が追い付かなかった。

「否応もねえ。町長は無理矢理握手してきて、誰もお前を責めない、武文が全部話してくれたと、そう言ったんだ」
「西田の爺さんは、戦争が嫌だったのか?」

 埒の明かない話に困惑しながら、仙一は訊いた。

15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 19:45:27.985 ID:URdL9XlPa.net

>>14
こんばんは

この流れでは遠すぎたか
kskst

32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/30(金) 22:17:03.259 ID:URdL9XlPa.net

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